2011年12月30日金曜日

ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。

2003年

ウェルネスキャンプをこれまで支えてくださった皆様

今年はキャンプを終了する年となり、年の瀬を迎えた今改めて様々な思いが交錯しています。

まずは思い出話を少し。
私がアメリカに来たのは2000年で、初めてウェルネスキャンプに参加したのが2001年でした。
最初の年の衝撃は今でも忘れられません。なんだかすごいところに来てしまったな、と思いました。
朝から走ることについてもそうでした。当時のキャンプ場は最後のゴール前に建物の影になり、運がよければ誰からも見られない場所がありました。そこを歩くかどうか、ショートカットをするかどうか毎朝が葛藤でした。

もともとがリーダータイプではないので、今でもそうですが、どちらかというと子供たちにお世話をしてもらいながら一緒に生活してきました。整理整頓のプログラムでは、私が余り上手にやらないので子供達が気を利かせて私の荷物を整理してくれたり、私が忘れ物を沢山し、ばつゲームになると子供達に一緒にやってくれと頼んだりするので子供達が私の置き忘れたものを回収してくれたりしていました。もともとあまり出来の良くないリーダーなのです。

私は今でもそうですが、人の前に出て話をする事も全然好きではありません。
初めてのキャンプで、子供達の前で話をするだけではなく歌を歌ったり踊ったり劇をやったりしましたので、初めはどうにか避けられないものか一生懸命思案しましたが、そのうち「どうにでもなれ」という気持ちになりました。そして、それだけが必要な事だったのですね。失敗すれば笑われるし、うまくいかない事だって沢山あるのですが、だからといってどうなるわけでもない、というのがとてもよくわかり、それからは人前で話す事も、笑われることも平気になりました。

ウェルネスキャンプで一番育ててもらったのは、私だろうな、と思います。
キャンプと出会えた事を、本当に感謝しています。
そして、今年はキャンプで学んできた事をキャンプ以外の場で活かす事が出来る機会がありました。 それは、仲間達と行ったRUN for Japan、震災後のチャリティイベントでした。

ウェルネスキャンプで最も大切なプログラムの一つは「楽しい朝のジョギング」でした。
楽しい、という名前はついているものの、朝の6時半に起きて一生懸命1,6マイルを走るのは大人の私にとっても決して楽な事ではありません。しかし、私にとって一番大好きだったプログラムでもありました。
私にとってキャンプのジョギングで学んできた一番大切なことは「皆でやればできる」ということでした。キャンプには合計11年参加しましたが、夏の間は毎朝走っているにも関わらず、最近になるまでジョギングが私の生活に定着する事はありませんでした。体にいいとはわかっていても、一人だと大変なのです。

キャンプであんなに一生懸命毎朝走ることができるのは、みんながいるからなのです。

震災が起こって二日後にはRUN for Japanの準備を始めました。
その時、私に必要だったものは「みんな」、私の大切な仲間達でした。
日本から離れてはいるものの、心配や不安、日本が壊れてしまったという恐怖で元気が無くなってしまっていました。その時に自分の大切な仲間とつながって何かに向かって忙殺されていたという事が今になって思えばとても大きな癒しになっていました。

そして、3月20日に初めてのイベントを行った時に、私たちが提供する事ができた「みんなで心を合わせて走りましょう」という場が、沢山の皆さんにとっても「みんながいるから大丈夫だ」という 安心感を与え、そして走ることで得られる前向きな気持ちでこれからの復興に向けて歩き始めるという場になったという事が私にとっては大きな喜びであり、キャンプのジョギングを体験できた事を改めて嬉しく思う機会になりました。

RUN for Japanは本当に沢山の方に応援していただき、ご協力頂き、そしてほめていただいています。みんなでやってきた事をほめてもらえるというのは単純にとても嬉しい事です。

キャンプで学んできた事をキャンプではない場で活かせたという事は、 私にとって一つの区切りとなりました。これまでも、私個人の生活の中ではキャンプが大いに活かされてきていたとは思いますが、このような形でしっかりとした形で実現できた事は、ウェルネスキャンプが私の中にしっかりと根付いたという事を認識させてくれ、キャンプを卒業する準備は出来たかな、と自分で思う事が出来ました。

キャンプで出会ってきたキャンパー達、リーダー達とは、これからもファミリーです。
もしかしたら二度と出会う事はできないかもしれません。でも、ファミリーはファミリーです。
一期一会、という素敵な言葉がありますが、キャンプでの出会いはそれよりももっと濃く、強い絆を私達に残してくれていると思います。
それは、一緒に走った仲間だからこそ、一緒に踊った仲間だからこそ得られる強い絆なのです。

私にとってキャンプのない夏はとても味気ないものになるかもしれません。
11年夏はずーっと山の中で過ごしてきたので、私にとっても山のない夏がどんなものになるのか
まだ想像もできません。
でも、私はキャンプにいた時と同じように元気に前向きに夏を楽しんでいたいと思っています。
どこにいても、何をしていても、キャンプは実践できると思っています。

キャンプの7つの目標、キャンプに来てくれたみんなの心にしっかりと残っているといいな、と思います。

キャンプで出会えた皆さん、本当にありがとうございました。
私はまだNYにおりますし、肩を落として元気をなくしているわけでもありません。
とても元気にしています。これからも、キャンプでお会いする事は無くなってしまいますが、
どうぞよろしくお願いいたします。

RUN for Japanはこれからも続きます。
元気な私にぜひ会いに来て下さい。

皆様もどうぞお元気で、良い年をお迎えください!

日米ウェルネス協会
山崎綾子


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